5月定例会レポート-「日本の官僚組織は劣化しているのか、森友・加計問題から-前民進党衆議院議員 福島伸享先生」

本日は遅参した事をお詫び申し上げます。

台湾駐日代表 謝長廷閣下を地元水戸へお迎えし、水戸と台湾との交流を深めたく、昨日は水戸の藩校弘道館、本日は偕楽園を見て頂いた。午前中ギリギリまで閣下を御案内し遅参となったが 大変教養深く、水戸(水戸学)が幕末-明治維新に果たした役割についてご理解深めて頂けたのではないかと思う。

(以下前座で閣下へのお話を頂く)

【水戸学について】

弘道館で培われた水戸学が明治維新の原動力となっており神儒一体の理念がある。儒教だけでやろうと言う事ではなく、水戸学は日本の伝統に照らして解釈し、和風にアレンジする。弘道館には孔子廟があるが、鹿島神社他神社が2つあり、教育は儒学的概念に基づいて世の中を見るが、日本本来の神様の道に照らして、神様の道を調べるのに儒学の論理的考え方を取り入れたのが水戸学であった。

【なぜ日本は殖民地にならなかったか?】

なぜ日本は植民地にならなかったのか? 朝鮮半島は神儒一体の神がないわけで、儒にかたよって属国になるわけだ。日本はそうではなかった。弘道館に学んだのは最後の将軍徳川慶喜候、講道館には「尊攘」尊皇攘夷の額が飾ってある。今でこそ「尊皇攘夷」は右翼の言葉だと思われているが攘夷とは決して排外ではない。徳川幕府が天皇から与えられた位は、征夷大将軍「夷を征服する大将軍」でこの「夷」とは何かと言うとむかしはアイヌですかね、大和朝廷にとっては正にそのアイヌの地の入口にあるのが鹿島神宮と香取神社であり、水戸はその延長線上にある。

水戸が朝廷から与えらた位が征夷大将軍だから尊皇攘夷なんですね。けして外国人打ち払えではないんですね。そして尊王ですね。日本とは「天皇を中心にした国」とはその時はまだはっきり認識されていなかった。この尊王思想があったからこそ、最後の将軍慶喜公は大政奉還を行って無血開城を行った。あれをもし無血開城を行わず、内戦を行っていたらそれぞれの藩にイギリスとフランスがついて内戦を行って植民地になっていたかもしれない。イギリス系の藩とフランス系の藩に分かれていただろう。そうならなかったのは水戸学があったからですよ!と言った話を大使に行った。

【閣下にお話した対中国への思い】

これから中国が大きく膨張していく中で、どうゆう風に経済的に大きく強くなった中国と付き合っていくか一番悩むのが台湾であり、そして日本でありますから、その時にこの「神儒一体」ではないですが、中国の思想や考え方を受け入れながらも、独自にアレンジしていくこれを元に独立を保つという国の姿、まあ台湾と一緒ですよ!といった話を昨日の夜もお話した。

どちらかと言えば私は台湾独立派でありますので、台湾が中国に飲み込まれる事がない様にずっと台湾との関係を続けますよ!といった話をし今日偕楽園をご案内した。

上記前座に頂き、本題の講演を頂いた。森友・加計学園問題を最初に取上げたのは福島前衆議院議員である。本日ご講演頂いた内容は広範囲に渡った。この為、概要等レジュメにそってご紹介する。

Ⅰ. 森友・加計学園問題とは何だったのか?

  1. 森友・加計学園問題
    • 追求のきっかけ
    • 「特例措置」は誰によってなぜ講じられたか?
    • 総理、佐川理財局長の国会答弁と隠ぺい、決済文書改ざん、口裏あわせ
  2. 加計学園問題
    • 国家戦略特区と構造改革特区
    • 歪められた内閣府告示
    • 前川文部科学次官と文部科学省ペーパー
  3. その他の問題

Ⅱ. 森友・加計問題の本質は何か?

  • 「忖度」が原因なのか?
  • 官邸の役割
  • 霞ヶ関の幹部人事の変化
  • 政と官の関係

Ⅲ.「橋本行革」を振り返る

  • 本来の目的
  • 内閣機能の強化
  • 目的別省庁再編と企画部門・実施部門の分離
  • 幹部人事の一元化、内閣周辺人材確保システムの確立

Ⅳ.安部政権によって見えた「橋本行革」の問題

  • 政と官の関係
  • 与党と内閣の関係 ~与党内の政策審査機能
  • 与党と野党の関係 ~国会審議の役割
  • 霞ヶ関の人事・人材
  • 行政情報公開、決算審査等のシステム
  • 日本の統治機構のあるべき姿

以上がレジュメだが、福島前衆議院議員は、かって小泉政権の時、安部総理が官房副長官でその時の秘書官を少しの間勤められた。講演では、安部総理が1回目総理大臣が終わり 心の傷いえない時、各月の勉強会に一期目の時3年間安部さんと一緒に行っており、気心も見える。籠池氏なる人物に疑問を抱きつつ、エセ保守で現総理「安部」の名前を使い学校を作らせてはいけないと、総理の気持ちを慮ってこの問題を国会で取上げた。しかし これが別なスイッチを入れた。

教育勅語自体は素晴らしいと思うが、わけがわからない幼稚園生に暗記させるような教育は(久保田先生の専門であるが)戦前もそんな事はやっていない。教育勅語は昔は奉安箱に入っていて校長先生しか読まなかった。あれは社会主義国の教育だ。

今でも、あの時(安部総理が)なぜあんな答弁をしたのかわからない。
政治生命をかける様な出来事なのだろうか?

また、決済文書管理の件も各省庁で極めて厳重で、修正などありえない。それを強行出来るの局長クラス以上、後は官邸にいる官僚達であると諸般深い内情をお話された。

また、こういった事が出来るのは「橋本行革」で行われた首相官邸に力が集中する事にあるのではないか?官邸に何でも力が集中、「なんでも官邸団」とお話があり、行政改革会議最終報告(平成9年12月3日)「行政改革の理念と目標」COPYを配布、現在の状況を招いた発端を紹介頂き、官邸内情に詳しい先生の貴重なご講演を頂いた。

(文責) 島本昌彦